参院選間近!参議院議員はなぜ総理大臣になれないのか?

国会議事堂

第25回参議院議員通常選挙7月21日の投票日までもう間もなくです。
現在の内閣総理大臣である自民党総裁の安倍晋三首相も衆議院議員です。
果たして参議院の議員から総理大臣が選ばれることはあるのでしょうか?




過去の歴史に参議院議員から総理大臣が選ばれたことはあるのか?

ありません。

ただし、参議院の前身である「貴族院」議員から総理大臣が選ばれたことはありました。
初代総理大臣である伊藤博文も貴族院から選ばれました。

現在の「衆議院」「参議院」の制度が出来たのは日本国憲法が出来た戦後のことです。
戦後は全て衆議院議員から総理大臣が選ばれています。

しかし、日本の憲法・法律において参議院から総理大臣になれないという規定はありません。
それではなぜ参議院からは総理大臣が選ばれていないのでしょうか?

一言で言えば「慣例」

法律よりも重いもの?
それが日本における「慣例」というしきたりです。

出る杭は打たれるというか、異端なものを嫌う習性が我々日本人の血の中には脈々と受け継がれているのです。

参議院より衆議院の方が民意を反映しやすい

衆議院の任期は4年解散あり。
参議院の任期は6年解散なし。

内閣総理大臣には実質的に衆議院の解散権があります。
これを行使した総理大臣が参議院議員の総理であれば、解散はしたけど自分は議員のままという事態が起こります。
「これはおかしいのでは?」という論調もあります。

衆議院解散は総理大臣の伝家の宝刀

「内閣改造をするほど総理の権力は下がり、解散をするほど上がる」
佐藤栄作
「首相の権力の最大の源泉は解散権と人事権」
小泉純一郎

“引用:Wikipedia”

佐藤栄作のことは正直よく知りませんが、小泉純一郎が首相の最大の権力を行使して「郵政解散」をしたのは記憶に新しい所ですね。

総理大臣は天皇陛下に任命される

総理大臣は最終的には天皇陛下に任命されます。
しかしそれは単なる儀式であって、実際には国会で選ばれることになります。

一言で言えば、与党の総裁になれば総理大臣になれます。
そして、内閣総理大臣の指名選挙に立候補し、過半数の得票を得れば内閣総理大臣に指名されます。

与党(連立含む)というのは過半数の議員を保有している政党ですから、与党の首班になれば過半数の得票を得ることが出来るのです。

内閣総理大臣の指名選挙は、衆議院と参議院の両方で行われています。
衆議院と参議院で違う候補者が指名された時は、衆議院の結果が優先されます。

2007年参院選後、ねじれ国会下での指名選挙

記憶に新しい所で言うと、2007年参院選で自民党は惨敗し参議院第1党は民主党に変わりました。
俗にいうねじれ国会です。

その後、安倍晋三首相(第1期)が辞職した後の首班指名選挙では、衆議院は自民党総裁の福田康夫、参議院は民主党総裁の小沢一郎と衆参異なる結果になりました。
両院協議会で一致しませんでしたが、衆議院議決優越により福田康夫が首相になりました。

まとめ

簡単に言えば、参議院議員が総理大臣になることを阻む法律は日本には無いが、衆議院議員から総理大臣は選ばれるのが慣例になっている。
衆議院・参議院の特性を考えても、民意を反映しやすい衆議院議員から選ばれるのが合理的である。

といったところでしょうか。





2019年7月20日 参院選間近!参議院議員はなぜ総理大臣になれないのか? はコメントを受け付けていません。 雑記